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施工事例WORKS

美唄プロジェクト企画住宅

北海道美唄市の東明地区に計画する平家の原型である。

美唄市は石炭が豊富な資源であり、かつては夕張に次ぐ道内有数の採炭地であった。そのため炭鉱により発展した旧市街地がいくつも散在している。また、道内でも交通量の多い、国道12号と函館本線が横断するように並走しているのが特徴である。敷地周辺は山々に囲まれ、温泉や公園、そしてアルテピアッツァ美唄が付近に存在し、自然豊かで閑静な住宅街が広がる。

この住宅街は美唄富良野線を軸とし、区画整理されたおおらかな土地の中に空き地や畑等と同居するようにポツポツと点在し、ゆったりとした時間が流れる場所だ。また冬季の積雪量は多く、年間平均160センチほど積もる。

以上を踏まえ、そのような周辺環境や時間というエレメントを、住宅という枠組の中でどのように捉えていくかが重要なファクターとなった。

先ず屋根形状は方形とし、出来るだけ建物高さを抑える方向とした。
そうすることで周辺の建物に圧迫感を与えず、極力自然と溶け合うような外観とする。
この屋根は駐車スペースとアプローチを兼用した半外部空間を作る。これにより冬季の積雪問題をクリアし、さらには北海道において必ず必要となる除雪道具類の保管スペースを兼ねることも可能となる。
建物はプランに自由度を持たせるため矩形とした。内部では水回りを含めたプライベートな個室を4隅に配し、それにより生まれた余白の空間をパブリックな空間と位置付ける。そこではレベル差を設け、LDKの中でも様々な居場所が生まれるように心掛けた。そのような自由で選択性の高い空間は、未だ見ぬ住まい手が各々のライフスタイルに合わせて主体的に暮らしていける手助けとなるのではないかと思う。さらに、その余白となる空間には大きな開口部をそれぞれ設け、一部は屋根の掛かった外部テラスとしている。これにより、年中問わず建物内部からテラスを通して周辺の自然を感じ取ることが出来、また気持ちの良い季節には外でバーベキュー等も可能となる。

内部の仕上げは珪藻土の壁・天井をベースとして木を多用し、小屋のような落ち着いたイメージを作る。この土地ではモダンな印象というよりも、土着的で自然的な素材が良く似合う。
外壁材は焼杉板を利用する。焼杉板は杉材を予め燃やして表面を炭化させたもので、木自体の動きを少なくし、また虫を寄せ付けない効果も狙える。長い年月を経ても景色を阻害せず、寧ろ経年変化してもさらに建物が魅力的になるような素材を使用する。

美唄の地では昔からの風景と自然が同居している。そのような時間軸の中でも自立的に、尚且つおおらかになるような建築の在り方を目指した。

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